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IAR 99 (航空機) : ミニ英和和英辞書
IAR 99 (航空機)[き, はた]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

航空 : [こうくう]
 【名詞】 1. aviation 2. flying 
航空機 : [こうくうき]
 【名詞】 1. aircraft 
: [そら]
 【名詞】 1. sky 2. the heavens 
: [き, はた]
 (n) loom

IAR 99 (航空機) : ウィキペディア日本語版
IAR 99 (航空機)[き, はた]

IAR 99 ショイム( )は、近接支援と偵察任務を行える近代的な高等練習機/地上攻撃機である。IAR 99はルーマニア空軍が装備するアエロ L-29 デルフィーンL-39 アルバトロスの代替機となるように計画された。機体はセミモノコック構造で、先細りの主翼と後退角を持つ尾翼を備えている。機首下面左側にブレード形状の大型アンテナを据え付けている点がIAR 99の外観上の特徴となっている。
== 開発 ==
この機体の設計は1975年に始まり、これがルーマニアで一から設計/製造された初のジェット練習機となった。1979年に当時IAR 93攻撃機を生産していたI.R.Av クラヨーヴァ社で最初の機体を製造する予算が承認され、1985年12月21日に試作機(S-001)が(Vagner Ştefănel)中佐の操縦で初飛行を行った〔''Air International'' September 1990, pp. 129–133.〕。S-002は静止(地上)テスト用、S-003が2番目の飛行用試作機(後に7003と変更)となった。
1987年に量産に入り、1989年までに17機がルーマニア空軍へ納入されたが、1990年代に2機(710 と 714)が失われた。1990年東側ブロックが崩壊すると航空機輸出への道が開けた。IAR 99は優れた空力特性と運用特性を備えていたが、時代遅れのアヴィオニクスのために同クラスの競合機の後塵を拝しており、これの性能向上が優先事項とされた。最初の性能向上の試みは1990年にI.R.Av クラヨーヴァ社とテキサス州を本拠地とするジャッフェ・エアクラフト社(Jaffe Aircraft Corporation)の共同作業で行われた。2機の機体にハネウェル製アヴィオニクスが搭載され、オリジナルの一体式キャノピーが2分割式に変更された。この機体は1990年のファーンボロー国際航空ショーに出展され、米国の統合基本練習機システム(Joint Primary Aircraft Training System、JPTATS)向けの提案機として展示されたが、発注されることは無かった。
1992年、ルーマニア空軍と輸出市場の双方に向けた2度目の性能向上プログラムがイスラエルイスラエル・エアロスペース・インダストリーズ(IAI)との共同作業で始まった〔IAR-109 SWIFT 〕。1機(試作3号機の7003)が、前後席のHOTASと2画面3インチ大型ディスプレイ、前席のアップ・フロント・コントロールパネル付広視界HUD(ヘッドアップディスプレイ)、レーザージャイロ式慣性航法装置(INS)を備え、西側と東側の兵装システムに対応した新型のIAR 109「スイフト」("Swift")仕様に改装された。この機体は1993年パリ航空ショーに展示されたが、1994年にこのプログラムは中止された。
1996年に新しい性能向上型MiG-21 ランサー用の転換練習機の必要からIAR 99の性能向上プログラムが復活した。イスラエル企業のエルビット社がインテグレーターとして選定され、アヴィオニクス装置一式は第5世代戦闘機と互換性を持つものとされた。このアヴィオニクス装置はMiG-21 ランサーの性能向上型から派生したものであったが、IAR 99の必要とする仕様に適合するよう装備された。量産18号機(機番:718)を改装した性能向上型IAR 99の初号機は1997年5月22日に初飛行を行った〔IAR 99 SOIM History 〕。この性能向上型IAR 99は1997年のパリ航空ショーと1998年のファーンボロー航空ショーに展示された。1998年8月6日にルーマニア政府は40機の性能向上型IAR 99の量産開始に認可を与え、このうち24機は2001年までに納入される予定であった。この新しい派生型は「IAR 99C」と命名された。
後にこの機数は12機に削減され、新造機は7機(機番:719-725)のみで残りの5機(機番:709、711、712、713、717)の性能向上型は既存のIAR-99から改装された。それゆえにルーマニア空軍は12機のIAR-99C Şoim(性能向上型)と10機の標準仕様のIAR-99を装備することとなり、7003号機と718号機はおそらくI.R.Av クラヨーヴァ社にデモ機として残されている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「IAR 99 (航空機)」の詳細全文を読む




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